いきあたりばったり

希望をもちたい

2022年11月 これ読んだよ

今月読んだ本たち、小説1冊、実用書2冊でした。

 

  1. 「あの子は貴族」 山内マリコ 集英社

    twitterで書いたので、感想は省略。好きでした、映画もみたい。

    小説は身体が欲している時期ではないようで、ここのところずっと手が出ていない。
    頭の容量に余裕があるか、気持ちに余裕があるか、とにかく余裕がないと
    私の場合は本の世界に浸かれない感じがして、だめみたいです。

  2. 「株は夢をかなえる道具 女子のための株式投資入門」 杉原杏璃 祥伝社

    独身時の貯金を主婦生活で取り崩していて、残高が減るのがちょっと辛いな、
    手をつけない貯金が少しずつでも増えてくれないかな、なんて思ったりします。
    持っている株も優待目的だし、あまり動かすのも怖いなと思う一方、
    あーコロナ初期ぐらいの株価が下がっている時に買っておきたかった...!
    と思うものもいくつかあって、ちゃんと一回初歩から調べなおしています。

    難しい話は何もなく入門としてすごくよかった、自分の性格に合う感じの本でした。
    よく知らないでお金を動かすのはやっぱり怖いよね、
    でもちゃんとわかればできないことはないかもと再確認しました。

  3. ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型」 古野俊幸 日経BP

    昨日読んだところ。
    twitterでみて一度読んでみたいなと思いつつ、
    電子だと診断がついていないので保留し続けていた。
    結果として付属の診断がなくても、本体の簡易診断で十分でした(電子で買った)

    なんかもっと気楽に勉強し続けられないかなとずっと思っていたところ
    目次に「第六章 計画を型で管理する」というのがあって、
    今が読むタイミングかなと思って読みました。
    (あと夫と将来やりたい仕事の話をする機会が割とあって、
    五章が目標設定の話だったのも気になった)

    結論は読んでよかったです。
    FFS理論はざっくり言うと、5つの要素の高低で自己分析をするもので、
    先天的なものとして、拡散性(興味散らばり型)と保全性(コツコツ型)、
    後天的なものとして、凝縮性(こだわり型)と受容性(受け入れ型)があって、
    それぞれの高低に、弁別性(白黒はっきりつけたいかどうか)の高さを加えて
    個人の特性を分類する感じなのですが、
    ずっっっとこつこつやるのが得意だと思っていたんだよね、新卒のESにも書いたし。

    拡散性の方が高かったです。
    (正確にいうと保全性の数値もかなり高い、両方高いパターンも1割くらいはあるらしい)
    読んでみると、思い当たるところがしっかりあったので、
    これからは安心してあっちやったりこっちやったり、気の向くまま
    やりたい勉強をしようと思います。
    一番しっくりきたのが、「体験型(拡散性が高い人のこと)はタスクになると重圧を感じる」
    という一文。ほんとそれ!でした。

    合った学習方法は先天的な要素(拡散性、保全性)が強く関係するらしく、
    この本では後天的な要素(凝縮性、受容性)についてはほぼ出てこないので、
    そっちを知りたい人には別の本がいいかもしれません。
    ドラゴン桜は知らなくても読めた&受験生向けというわけでもなかった)

 

ほかは、育児本を数冊行ったり来たりで読みつつ(未読了、字ばっかりなんだもん)、
外出時はおもに、システムアーキテクトの過去問を持ち歩いています。
(それしかやれることがない状況だとある程度進められる)
マンガはHUNTER×HUNTERとブルーピリオドの新刊を読みました。おもしろかった!

 

12月はだいぶ難しい専門書に取り組む予定ですが、
一人で読むのではないので気楽に構えています。楽しいと良いな。

2023年の手帳を何にするか考える

2023年、どの手帳にしようかなと探していたのですが、
トラベラーズノートを使ってみることにしました。
決め手になった理由としては、
・そろそろ長く使って中身だけ入れ替える形にしたい
・名入れが無料でできる、しかもかわいい
・最近旅行の楽しさがわかってきた、これからはもう少し気軽に色々出かけてみたい
(から旅するように毎日を過ごす、がテーマなのは合っているかな、と)
なのですが、残念ながらブルーは欠品中。入荷待ちの登録をしました。

会社員だったときは、高橋書店の「torinco」のデイリー1ページのものを使っていました。
打ち合わせが割と多かったので、月間でおおよそのスケジュールを把握して、
打ち合わせ内容をデイリーに書くという使い方をしていました。
torincoは淡いくすみカラーが絶妙に可愛くて、持っていて気分も上がるし、
毎年何色にするか考えるのも楽しかったです。

会社を辞めてからは、予定は夫と共有のアプリのカレンダーに入れてしまうので、
1日1ページも書くことはないし、手帳は持たなかったのですが、
ふと振り返った時に、私なにして過ごしてたんだっけ...と愕然とすることがあったので、
ロルバーンのメモ帳に自由形式で記録したり、
Notionにメモを残したりしていました。

自由にメモを取る形式も楽しいけれど、いろんなページに情報が分散してしまうので、
もう少し構造的に管理したいな、と思っていたのが、
来年の手帳探しを始めたきっかけです。

候補にあげたのは、
コクヨジブン手帳
・北欧暮らしの道具店のクラシ手帳
トラベラーズノート
の3つです。

コクヨジブン手帳は、「1年で終わりではなく、一生使える手帳へ」がコンセプトで、
3分冊になっているところがいいなと思いました。
年をまたいで使い続けられる「LIFE」がすごくいいなと。
人生でやりたいことリスト、人生設計表、年表、記念日リスト、パスワード、と
こういうのが欲しかったんだよなとすごく思いました。
これを翌年に持ち越しして、スケジュール表だけ毎年変えるのは、理想的な使い方だなと。
ただ、もう少し書くことのテンションの上がる見た目がいいんだよなあと。

クラシ手帳は、以前にグレーの本革カバーを見て
すっごく好み!と思って欲しいものリストに入れていました。
手帳に4千円以上か...と思っていたのですが、
そろそろ長く使いたいことを考えると、いいんじゃないかなと再検討しました。
コクヨジブン手帳にこのカバーが使えれば!と思ったのですが、
全然サイズが合わなかったので、すぐに諦めました。
手帳を2つ持ちすることになったら、また考えます。

トラベラーズノートは使っている方のブログなどをみて、
・複数のノートが持てるから書きたい内容を分散できる
・長く使って外側の皮を育てるという、大人の嗜みができる
と、手帳に求めるものが満たされそうで、候補にしました。
でも、いちばんグッときたのは名入れサービスかもしれません。
昔はまったく興味がなかったのですが、結婚指輪に刻印をしたり、
夫への誕生日プレゼントに刻印をしたりしているうちに、
自分だけのもの感が出てすごくいいなと思うようになったんですよね。

形式が指定されていると書きやすいけれど、
白紙に自分で形式を作って書いていけばいいかなと思うようになり、
記録ものは、まめに開くために机に出しっぱなしにするので、
やっぱりときめきがいちばん大事、という結論でトラベラーズノートにしました。

ガントチャート形式のものも欲しいんだよなと思っていたら、
「Ca.Crea」のガントチャートトラベラーズノートにちょうど入りそうで、
すごく良い布陣が組めそう...とワクワクしています。
また組み終わったら改めて書きますが、とても楽しくなってしまったので、
検討段階の記録を書いてしまいました。
(もうこれ以上検討はしないという区切りでもある)

来年のことを考えて手帳を決めるって、やっぱり前向きになれるし、
良い行事?だなと思います。
来年は出産もあるし、だいぶ生活も変わるだろうけど頑張ろうねという気持ちです。

読んだ本の記録

ここ半年くらいで、自分が今まで持っていた人付き合いへの固定観念を、少しいい感じに更新できた気がするので、きっかけとなった本とあわせて、最近読んだ本について印象的だった部分を抜き出しつつ、以下に残しておきます。

  • 朴沙羅 『ヘルシンキ 生活の練習』筑摩書房 2021
    きっかけとなった本。社会学の先生が、子供と一緒にフィンランドへ移住した体験記です。専門書とエッセイの間くらいの本で、読みやすかったです。
  • 瀧本哲史 『君にともだちはいらない』講談社 2013
    仕事において仲間を作ることの必要性、良いチームの作り方・機能のさせ方など説明しています。タイトル買い。勢いのある文体で、わかりやすく、読みやすかったです。

ソサエティに入りましょう / 仲間をつくる

2冊の本はジャンルは違うけれど、同じことについて書かれていて、それは、まずは自分と集団との関係を作りましょうということだと思う。その関係において大事なのは、集団に目的があること、関係において主は自分であって関係性ではないという点だ。

ソサエティに入りましょう」というアドバイスは、「ママ友を作りましょう」というアドバイスと少し違う。ママ友を作りましょう、という提案だと、実際に友達を作るのは私の自己責任のような気がする。でも、「ソサエティに入りましょう」という提案は、私とその「ママ友」なる人との一対一の関係を想定していない。私の都合によって入るのも出るのも自由な緩い団体が複数あり、個々人は行きたいときにそこに行くだけだ。(中略)友達だから一緒に遊べるのではなくて、一緒に遊ぶ人を(そのとき、その場で)友達と呼ぶのか。その発想は私にはとても新鮮だった。

朴沙羅 『ヘルシンキ 生活の練習』

私が「フィンランドで出会う人たちはみんなとても自分のペースを大切にするから、ソサエティを作るのは不思議だ」と言ったら、ライヤさんは「自分の好きなことを友人とやるのは最高。誰とやるかも大事だが、一番大切なのは何をやるかで、誰と一緒にやるかというのは2番目に大事。自分のやりたいことを自分がやる、その気持ちを同じくする人とやるから楽しい」(中略)人間関係が先にあるのではなく、遊ぶことが先にある。その後、それを共有する関係を作る。個人の「やりたいこと」が基本単位である場合、人間関係は意図して作らないと手に入らない。というわけで、みんな寂しいからクラブを作り、やりたいことをする。

朴沙羅 『ヘルシンキ 生活の練習』

仲間をつくるために、仲間を探すのではない。
まず最初に目的があり、そのために仲間を集めるというのが正しい順番のはずだ。(中略)
しかし私は、仲間というのは当初の目的を達成し、互いに必要とする時期が終われば、離れるのが自然だと思っている。いつまでもずるずると仲間意識をひきずり、「仲良しごっこ」を続ける関係には、意味がないのだ。

瀧本哲史 『君に友達はいらない』

友達について、幼い頃自分がどのように教育を受けたか覚えていないのだけれど、上記のような思想ではなかった気がする。著者がとても新鮮だった、と書いているのと同じように、私もとても驚いた。そういうのもあるんだと思った。
場に一人で参加してもいいこと、参加することで一人ではできないことができること、参加は任意であること、そのため参加しないことも認められること、いろんな集団に出入りする自由があること、自分のしたいことを優先すればいいこと、その上で何かを人とすることは楽しいということ、そんなことを理解できていれば、おつきあいがもう少し気楽に構えられるような気がする。選択肢があり、自分で選択できることは、生きやすくするためには欠かせないんだよね。

習得できる技術である

他にも驚いたのは、フィンランドの幼児教育では、性格・性質とされがちなものを技術とみなし、能力の有無ではなく技術の習得だととする考え方です。

私は、思いやりや根気や好奇心や感受性といったものは、性格や性質だと思ってきた。けれども、それらは、どうも子供たちの通う保育園では、練習するべき、あるいは練習することが可能な技術だと考えられている。
(中略)そして、そのスキルを身につける必要があると感じるなら、練習する機会を増やせばいいことになる。
朴沙羅 『ヘルシンキ 生活の練習』

自分にあった範囲で、自分にあった方法で訓練していけばいい。反復練習で何かを身につけていくのは、楽しい作業だと思う(私は好きです)。あとこの考え方を知ったことで、自分ができないことを、自分の人格に求めることが少なくなった気がする。

そんな私だからこそ、いま書店に並んでいるような、人脈や仲間づくり、チームビルディングをテーマとした本を読んでみると、違和感を感じざるを得ない。「これはある程度、生まれついて社交的な人、積極的な人を前提に書いてあるな」と感じてしまうのである。(中略)それと同じことをやっても、他の人が同様に効果があるとは言えないだろう。コミュニケーションとはきわめて属人的なものだからだ。

瀧本哲史 『君に友達はいらない』

そもそも一つの型があるわけじゃないんだし、と思うようになりました。苦手な人だってやったっていいよね。

まとめ

学生時代はクラス替えの度に大変だったな、という覚えがあって*1、(最終的には周りに恵まれててなんとかなってきたけど、それでも)私は人とのつきあいに対して難しさを強く学習してしまったんだなと認識できました*2*3
自分の中の思い込みに気づいていい感じに認識を更新できた結果、行動に移すことのハードルが思った以上に下がりました。なにかコミュニティにも参加してみたいなと思うようになっただけで、だいぶ進歩だと思う。やればできると思えることは、やっぱり私にとってはとても大事なことです*4。書き出した部分はもちろんほんの一部で、他にもハイライト*5した面白い部分はたくさんありましたが、ちょっと書ききれなかったです*6

フィンランドのものの捉え方がとても合理的で、国によっていろいろだなぁと(当然のことなのだけれど忘れがちなことを)改めて思って、多様性が大事っていうのが少し実感できた気がする。他の国の話も色々と読んでみることにします。

 

*1:クラス替え運が本当になく、仲のいいグループで一人だけ別のクラスになることがざらにあった

*2:これは、年代とか性別とかにもよるのかもしれない、私の頃は女の子の友達付き合いは、割と親密さが求められていた気がする。環境にもよるだろうから一概には言えないけれど

*3:なぜかここの段落だけフォントが違う気がする、でもうまく直せない

*4:そのあとやるかやらないかはまた別の話になってしまうのだけれど。わかったからいいや(問題は解決!)、というやつです

*5:多分kindleのハイライトをコピペできるはずだけれど、今回は活用できていない。エクセル手打ち的なそういうとこダメなのはわかっているのだけど。いい感じにやりたい

*6:この文章を書くのに3日+見直しがかかっている、これ以上書くと永遠に書き終わらない気がして怖い。終わらせることが何より大事だ

本の感想を書くために、著作権について調べる

ブログに何を書こうかと考えたとき、まず浮かんだのが読んだ本の記録でした。


ただ、本の引用など大学1回生のレポート以来していないので*1
何が法律に触れるのかがわかっていない、ましてインターネットで公開するのであれば、これでは不安だなと思ったのでひとまず検索しました。*2

SNS 本の引用 著作権」で検索して、最初に出てきたのが以下のサイト*3*4

ブログにおける引用の書き方を解説!著作権を侵害しない方法とは? | 初心者のためのブログ始め方講座

 

書き方に気をつければ、本の引用自体は問題がなさそう。
他のサイトもいくつか見て同じことが書いてあるのを確認し、最後に文化庁著作権制度の概要も読みました。

著作物が自由に使える場合 | 文化庁

 

上記に則って、これから少しずつ記録を残していこうと思います。*5


 

 

*1:それもあまり正しい方法を教わらなかったので、理科系の作文技術などを読んでなんとなく書いてしまった記憶がある

*2:引用には厳格な規定があると初めて知ったのは「レイコ@チョート校」という新書だった。読んだのは確か中高生のときで、アメリカの学生生活に新鮮な驚きと憧れを感じた

*3:書いている最中にリンクにもルールがあるのだろうか、と新しい心配事が出てきたので、それについても調べた。経済産業省の「電子商取引及び情報商材等に関する準則」に「他人のホームページにリンクを張る場合の法律上の問題点(最終改訂令和4年4月)」の記載があり、特に心配することはなさそう

*4:リンクは「貼る」のではなく「張る」なんだと思った

*5:ブログってこんなに脚注がつくものなのだろうか、と気になりましたが、脇道にそれず周囲の話を含めつつ上手く書ける気がしないので、本筋以外はひとまず脚注に書くことにします